「もっと有効に時間を使いたい!」
「手帳を買って活用するぞ!」
と意気込んでいるとき、その意気込み自体は決して悪いことではありません。
ただ「その勢いは、永遠には続かない」「いつか、熱意が冷めることがあるかもしれない」ということも、同時に意識しておきましょう。
人間の気持ち・感情に波があるのは当然のことなので、「熱意が冷めた」ことを責める必要はありません。
ただ「熱意が冷めたら、どうするか」を予め考えておくのが良いでしょう。
時間管理術は1年、2年と継続していくことになります。長く続けていく中で、1日や2日の休憩があっても、大した問題ではないでしょう。「1日サボったからもうダメだ」と考える人ほど、自分を追いつめてしまい、継続が難しくなります。
「1日休んだ」ことよりも重要なのは、「休みの後で再開できること」です。 継続することができれば一番いいのですが、自分を追いつめるのではなく「断続を目指そう」「休んでも再開できればいいのだと、気楽に構えよう」と考えることが大切でしょう。
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時間を有効に使うために、ぜひとも心がけていただきたいこと。
それは、
「もし、今この瞬間インターフォンが鳴ったとしても、そのまま玄関を開けて応対できるだけの服を着ておくこと」
です。
時間活用術が身に着いて、せっかく「やりたいことができる時間」「自由に使える時間」が増えたとしても、すぐに行動を起こすことができる環境が整っていなければ、動き出すのが面倒になってしまいます。
「映画を観に行きたいな」と思ったとき、そのまま出かけられるのと、「いったん着替えてから」でなければ出かけられないのとは、心理的なハードルの高さが大違いです。また、宅配便が届いた場合でも、すぐに受け取ることができるのと、「服装がいい加減だから」と居留守を使わなければいけない場合では、かかる時間と労力が違ってきます。
たとえ誰と会う予定もなくても、「すぐ人に会える服装」を心がけておきたいものです。
なお、他にも私が気をつけているのは、次のことです。
・万が一、体調が悪く倒れた場合に、救急隊員の方に見られても恥ずかしくないレベルに下着類の清潔感にも気をつけておく
・同じように、救急隊員や警備会社の人など、誰かが自室に踏み込む事態となった場合に、恥ずかしくないように整理整頓をしておく
これらを普段から心がけておくと、自分自身も気持ちよく清潔に過ごすことができるのです。
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時間活用、時間管理、タイムマネジメント……、どのような言い方をするかは人によって違いますが、「限られた時間を有効に使おう」と考える人が増えているのを感じます。
人間がこの世で過ごすことのできる時間には限りがあります。厚生労働省発表の平成26年簡易生命表によると「男の平均寿命は80.50 年、女の平均寿命は86.83年」とのことです。
ただし、与えられた時間が有限だからといって、
「一瞬たりとも力を抜かず、全力で活動し続けなくてはいけない」
「何もせずにぼーっとする時間など、1秒もあってはならない」
という考えは間違っています。
「忙しい」の漢字は「心を亡くす」と書きますが、人間には体力・気力・感情の波と限界があり、それを無視した活動を続けていると、心を亡くした状態となります。私自身、介護と仕事に追われて自分の心身のサインを無視した結果、耳の病気が悪化し、介護が終わってからつらい状態が延々と続いてしまったことがあります。
とはいえ、自分の身体が弱いことや、介護など自分の都合だけでは進められない何かを抱えている境遇を嘆いていても、何も始まりません。
様々な条件を抱え、困難な状況に身を置きながら、有限な時間をどう使っていくのか、自分にできることはないか、前向きに考えていく。
それが時間活用術だと私は思います。
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