私はかぎ針編みが大好きです。レッグウォーマーなどの小物は、買うことよりも自分で編むことをまず考えてしまうほうです。

今は、少しお高めの毛糸を使って、プレゼント用の服を編んでいます。人に贈るものですから、自分のために編むときよりも、まず手をきれいに洗ってから取り組むなど神経質になりますし、やり直しの回数も普段より多くなってしまいます。

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さて、編み物をする時間をねん出するために、他の時間を短縮することになるのですが、このとき「私は他にやりたいことをとっても我慢をして、編み物に取り組んでいるのよ!」という気持にならないよう、注意しなければなりません。なぜなら、この作品を贈られる人にとって「私はこんなに犠牲になった」という気持を押しつけられても、全く嬉しいことではないからです。

まずは「だらだらと浪費してきた時間」に着目し、その時間を編み物にあてるようにすれば、「今まで無駄に過ごしたと感じてきた時間を、編み物をすることで充実させることができた。本当にありがたい」と感謝することができます。

もう1つ重大なことは「編み物の前後の時間に何をするか」です。編み物の経験がある人にはお分かりいただけると思いますが、編み物は手首や肩に負担がかかります。目も疲れます。そのような疲れを引きずったままでは、身体に良いはずはありません。

そこで私は、編み物が終わったらパワーヨガや、トレイシーメソッドなどの身体を動かすエクササイズを行うようにしています。入浴をするのも効果的ですね。
私にとって、エクササイズを続けることは、ヨットやボートを続けるために必要であり、ぜったいに行うことです。同じ行うならば、編み物の疲れをほぐせるようなタイミングにしたいと考えます。入浴も同じですね。

このように、「特定の時間」に着目するだけではなく、「その時間を効率よく過ごせる前後のタスクの配列」について、時には考えてみるといいですね。

「1日に、同じような作業を集中させる方が効率がいい」と感じる人、逆に「全く異なる作業を取り入れて気分を変えていくほうがいい」と感じる人、その感じ方はそれぞれでしょう。
私の場合は
・書籍の執筆ならば、半日から1日かけて同じテーマに取り組んでいきたい
・依頼された2000字から3000字程度の原稿ならば、1日あたり1本から多くて2本にして、気分を変えていきたい
という考えのもとに、1日のスケジュールを考えています。

また私も女性ですから、身体のホルモンの波に影響されます。「集中力が続きにくい日」「長く仕事をしても疲れない日」の波はあります。基礎体温表をつけて、体調の波を把握しておき、時間配分と配列を考えることに活かしています。

河野陽炎 公式サイト → http://www.ican.zaq.ne.jp/kagerou/index.html

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