時間活用術のイロハ……時間活用コンサルタント河野陽炎の実践講座……

大阪南部在住の時間活用コンサルタント、河野陽炎(こうの かげろう)です。 ライター・コラムニストとしての活動を続けるうち、時間管理・時間活用の大切さ、大変さに直面しました。充実したフリーランス生活を送ることができるよう、日々修行中です。

2015年12月

年末年始、いつもとは違う取り組みをしてみよう

年末年始は、日常業務から離れ、いつもとは違う時間の過ごし方ができる時期です。旧友や親戚と再会をし、他の人が頑張っている話を聞いて、「よし、自分も!」と思う人も多いでしょう。

ただ、1つ注意したいことがあります。

年末年始に独立・起業などの大きな決断をするなら、実行に移すのはできれば休暇明け、いったん通常業務に戻ってみてからのほうがいいでしょう。独立・起業は、勢いだけで突っ走ると大変です。

「年末年始はいつもと違う精神状態にある」と自覚しつつ、「いつもとは違う観点からものを見る」ことが大切。
仕事の将来についても、「5年後、10年後になっても続けていきたい仕事か?」「会社内にとどまり続けた場合、5年後、10年後にはどんな業務に携わっていて、それは自分に向いている仕事だろうか?」と考えながら、いきなり退職・独立などの行動を起こすのではなく、「退職・独立の準備を始めるかどうか」を考える程度にとどめるのがよいでしょう。

そして、休暇が明け、通常業務が始まって平時の精神状態に戻ったときに「やっぱり、独立・起業したい」という気持のほうが強くなるか、それとも「今の仕事を続けたい」という気持を大事に思うかを見極めても遅くはありません。いったん独立・起業をしたら、十年、二十年と走り続けなければいけないのですから、年末年始にホンの数日、立ち止まって考えることは、けっして無駄な時間とは言えないでしょう。

さて、年末年始に考えることをお勧めしたいのは、「本を1冊書き上げる」とことです。

個人が「本を出版する」ことのハードルは、電子書籍という仕組みが登場して以降、一気に下がりました。

特に、私が行っているようなライター、コラムニストなどの仕事に興味のある方は、電子書籍を1冊~3冊程度、ご自身で企画・構成を行い、書き上げてみるということをお勧めしたいです。売上につながるから、というよりも、次のようなことをご自身でチェックできる機会となるからです。

・ライターに求められる企画・構成力が備わっているか?
・読者のニーズを把握する力があるか?
・1つのテーマを掘り下げて、まとまった量の文章を書く力があるか?
・時間管理をきちんと行い、根気よく書き続けることができるか?

電子書籍として文章をまとめるには、文字数にして1万5,000字~2万5,000字程度が必要ですが、紙媒体の本(10万字以上)に比べると文字数が少なくて済みます。それでも、2万字程度の文章や資料・画像などを用意するのには根気と、目標達成のためのモチベーションが必要です。

しかし、「電子書籍をまとめあげた実績がある」ということは自信にもつながり、ご自身のウェブサイト等でもアピールしやすい大きなポイントとなるでしょう。

もちろん、ライター、コラムニストを志望していない方であっても、これまでの業務実績を振り返り、今後の展望について考え、それを多くの人にアピールする手段として、電子書籍をまとめるのは良い方法です。通常業務に追われることのない年末年始には、落ちついて考える時間を持つこともできるでしょう。

年末年始には、普段と違う取り組みを行い、何か1つ自信をつけて通常業務に戻って行けるといいですね。

今年は「楽しみながら大掃除」を実現できています。

年末、大掃除の季節がやってきました。

毎年思うことは「台所の掃除には独特の大変さがある」ということ。
「ごみだしや整理を続けながら、日常の食事作りも並行して行わなければならない」という特殊な場所だからこそ、気持ちの切換えがなかなかうまくいかず、いつまでも汚れが残っているような気分になるのではないでしょうか?

私は今年、いつになく台所の掃除を楽しんでいます。それはどんなキッチン、ダイニングにしたいかを事前に明らかにしてから、掃除に取り掛かったからです。

昨年は、引っ越したばかりで、ひたすら「整理」に追われるだけでした。でも、生活も落ち着き、友人たちが遊びに来てくれるようになるにつれて、「どんな空間を作りたいか」を考えるようになりました。

まずは「気軽に立ち寄ることができるカフェや、ファミレスのドリンクバーのような空間を作りたい」ということ。そこで、コーヒーメーカーやオーブントースター、電気ポッド、数の多いカップやソーサーなどを並べて置ける棚を設けました。

特にキレイなティースプーンや、お気に入りのカップは見える形で並べています。

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そして、5枚セットなどで購入したお皿があっても、日常の料理に使う枚数は限られています。そのため「必要な枚数だけを取り出しやすく並べ、より多くの種類のお皿を使い勝手よく収納したい」ということ。できれば見栄えも良くしたいものです。

そこで、100均ショップで買うことができるブックスタンドを使いお皿を立てて収納すること、お皿の色ごとにまとめておき、食器棚がごちゃごちゃとした印象にならないようにすることを心がけて、収納してみました。

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さらに「モノを使う場所を考え、手の届きやすい場所に配置して動線が絡まないようにする」ことにも注意しました。たとえば「鍋や御玉杓子、調味料はクッキングヒーターの周りに配置する」ことにします。

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今回ご紹介した掃除の話は、時間活用とは一見関係ないように感じられるかもしれませんね。
ただ、「最初に、どこへ向かうのかを決めておく」こと折に触れて「どこへ向かうのか」を確認することで、判断に迷う時間が少なくなることを知っていただきたかったのです。時間活用を考える上でも「判断することに迷う時間を少なく、できるだけ早い決断をして実行に移していく」ということは、有効です。

朝起きたら、「今日は何を目指す1日にするのか?」を考えてみる。
パソコンを開く前に「これからどんな作業をして、いつを終わりと考えるのか?」を意識する。
掃除をするなら「どんな部屋にしたいのか?」を始めに意識してみる。
このような心がけが、時間活用という観点からも大切なのです。


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「終わり」の時間を設定する

しなければならない事があるのに、先延ばしにする。
いわゆる「先延ばしグセ」への対処法として、「締切時刻を設け、それまでに物事を終わらせるよう行動する」という方法があります。

一方、「しなければならない事をしていない」ということは、「何か他のことをしている」とも言えます。
・勉強しなければいけないのに、それをせずにゲームをしている
・仕事をしなければいけないのに、それをせずにだらだらとコーヒーを飲んでいる

このような場合は「今していることに、終わりの時間を設定する」という方法も考えましょう。


また、
・明日取り組んでもいい仕事を、夕方に始めて深夜まで続けてしまう
・勉強が面白くて、ついつい徹夜をしてしまう
のような場合も注意が必要です。

仕事には、締め切りもありますし、成果を待っているお客様もいますので、締め切りの前には徹夜をしたり、1日のほとんどを仕事に費やさなければならない、ということもあるでしょう。ただ、そのような仕事のやり方は「短距離走」を走るようなもので、長期間続けることはできません。また、長時間にわたって執筆作業を続けていると、原稿の質が落ちてくる・誤字などへの注意が散漫になるということもあります。


そのため、その日の仕事を始める前に「今日はどのような作業をして、何時までに終わる」と決めておくのが良いと、私は思います。


「止めたいのに、自分の意志では止められない」
こういう場合は、心の問題が潜んでいることがあります。

心に寂しさを抱えていたり、うまくいかない現実へのストレスを感じている場合、あるいは精神的な疾患にかかった場合などに、アルコールやギャンブルだけではなく、恋人や友人への依存、仕事への依存(ワーカホリック)、SNS・インターネットへの依存などが起こることがあるのです。


また、依存症に陥っているご本人は、
 「私は、依存なんかしていない」
と思っていても、周りの人からは
「様子が変だ」
と思われる
ケースもあります。
健康を損ねたり、友人を失ったり、様々な問題が起こるまで、本人は気付かないこともあるのです。


依存が強まって、生活に支障をきたすほどになった場合には、依存症に関して書かれた書籍を読んで知識を得たり、思い切って専門家に相談することを考えても良いかもしれませんね。

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