私は時間管理という言葉を否定するつりはありません。
ただ、あえて時間「活用」という言葉を選んだ理由があります。

「管理」という言葉を辞書で引くと、次のようにあります。

goo辞書「管理」より引用


ある規準などから外れないよう、全体を統制すること。「品質を―する」「健康―」「―教育」

事が円滑に運ぶよう、事務を処理し、設備などを保存維持していくこと。「―の行き届いたマンション」「生産―」
法律上、財産や施設などの現状を維持し、また、その目的にそった範囲内で利用・改良などをはかること。

また「活用」には次のような意味があるようです(goo辞書より)。

物や人の機能・能力を十分に生かして用いること。効果的に利用すること。「学んだ知識を―する」「資料を―する」


時間は有限ですので、有限なものを統制し、円滑に利用できるようにし、さらに改良などを図っていくことは重要です。ただ「管理」という言葉について、私としては「『今、あるもの』を全てであると考え、『今、あるもの』をうまく使っていく」という意味合いを感じてしまうのです。

人生には、「今、あるもの」「今の自分が予想できるもの」だけが全てではないと思ってしまう瞬間が来ます。いいことも、悪いことも、予想外の方向から、びっくりするような形でやってくることがあります。

たとえば「何か楽しそうなことがやってきた!」という場合に、自分の作り上げた「時間管理の枠」から外れているからと、喜んで飛び込めないのがいいのか?
それとも「楽しそうだから、そのことのために自分の持っている時間を生かして使っていこう!」と思えるのがいいのか?

あくまでも私の感覚として、後者のほうが幸せな人生を送れるだろうと思うのです。

私はフリーランスですので、新しい案件を請けるか・請けないか、新規事業を始めるか・やめておくか、という決断を頻繁に迫られます。
「自分の持つ時間という資源を活かして、新しい案件に取り組もう」と思える機会が、できるだけ増えるようにという願いを込めて「時間活用術」という言葉を使うようにしています。

最近になって、ホームページ上でもご案内することにしたサービスがあります。これも、初めての相談をお請けしてからホームページでご案内するまでに、長い年月がかかりました。それでも「この仕事に取り組んでいると楽しい」という自分の思いを、信じてやっていきたいと思います。

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